先日、このブログでもご紹介した「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」。
その展覧会に伴って「絵本のひみつ」と題した座談会が開催されたので、
参加してきました。
出演者は、筆者の大好きな絵本作家 荒井良二さん。
出会いは、「はっぴぃさん」という絵本でした。
明るい色彩ととても普遍的で本質的な内容に、
心躍らされたのを思い出します。
そして、NHKの番組「ようこそ先輩」という番組で
課外授業の先生として登場した際の、
授業の運び方や話している内容などを見て、
その自由な発想と考え方に共感でき、
それ以来のファンです。
そして、酒井駒子さん。
昨年初めに、ある展覧会で初めて知った作家さんでしたが、
子どもの心をとてもよく知っているストーリーと
繊細な筆遣いが印象的です。
そして、土井章史さん。
東京都武蔵野市吉祥寺にある小さな絵本専門書店「TOM'S BOX」を主宰されている編集者さんです。書店では、プロの絵本作家さんの作品はもちろんのこと、アマチュアの作家さんの活動も積極的に行われていて、絵本を通して文化活動をされている、貴重な存在の書店です。
タイトル「絵本のひみつ」とあるように、
まずは、絵本創作の裏側を素材やコストなどのお話から入って、
徐々に作家さんお二人の創作活動のお話へと進んでいきます。
土井さんの質問一つ一つに対するお二人のお答えが、
それぞれ個性が表れていて、作品の裏側を垣間見た気がしました。
特に印象的だったのが、
お二人とも、子どもに喜んでもらえることを第一に考えている、ということ。
やはりきちんと意識して創作されているのだなぁということがはっきりわかりました。
そして、お二人の創作のスピードに関するお答えが、
酒井さんはマイペースにスロースタートで入って、最後はハイスピードでいく、
荒井さんは、常にスピードが早いということ。
作家さんによって色々で、それも個性なのだなと再認識しました。
とてもゆったりとした時間の中、貴重なお話を聞けて、
そんなお二人の作品を読むことがますます楽しみになりました。