彫刻家で朝日新聞朝刊の「声」欄のカットを
長く描かれている船山滋生さんの展覧会が、
井の頭恩寵公園にほど近い閑静な住宅街に佇む
「スペース・S」で開催されています。(10月26日まで)
今回展示されている主な作品は、作家さんによれば、
展示スペースにインプレッションを受け制作されたとか。
流木とブロンズのコラボレーションが
なんとも心地良い作品からは、深い森の中にきらめく
泉の水音が聞こえてくるよう。
《spring water》2008 流木、ブロンズ
また、玄関脇のパーゴラの下の作品は、
流れに浮かぶブロンズの花が頭上に咲く白い小花と呼応して
美しい空間を形作っています。
《falling flowers, flowing water 》2008 木、ブロンズ、石
どの作品もブロンズや木のテクスチャーが美しく、
ノスタルジックな空間に包まれて癒されます。
《chrysalis》2008 木、ブロンズ
朝日新聞の「声」欄のカットの原画は、鉛筆と墨のタッチが
優しい詩情を醸し出していてファンのみならず魅了されるでしょう。
会場のある建物は昭和初期に建てられた随所にこだわりのある
洋風の建築で、作品と共鳴して素敵な空間を創っています。
個人の住宅が年2回のみ展示会場となる貴重な展覧会。
公園のお散歩がてらおでかけになっては?
DATA
スペース・S
東京都三鷹市下連雀1-20-3
TEL:0422−49−2482
開催中〜10月26日(日)
11:00〜18:00*会期中無休
ART SEED
http://www.artseed.co.jp/index.html