ケータイ・サプリwebマガジン blog

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レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノリサイタル@東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル
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    新型コロナの時期を避け、しばらく自粛していた演奏会に久々に出かけました。

     

    ノルウェーのピアニスト、アンスネスのピアノ・リサイタルです。

     

    予備知識の殆どないピアニストでしたが、演奏が始まった途端、その清冽な音色の響きに心を掴まれてしまいました。

     

    特に、2曲目、ドヴォルザークの“詩的な音画”、 Poetic Tone Pictures“は素晴らしかった!

     

    彼の指先から音の宝石が溢れ出て、あの優れた音響のコンサートホールの天井からもキラキラ光る音色が全身に降り注ぐ至福の時。

     

    ドヴォルザークはこんな曲を書いていたのか、と驚きです。“悲愴”は馴染みのある曲ですが、このような演奏は今まで聞いたことがありません。

    ブラームスも素晴らしかった!

     

    プログラムが終わっても拍手は鳴り止むどころか、アンコール曲を弾く度にスタンディング・オベーションの人が増えるばかり。

    サイン会を控えての最大のサービスだったのでしょう。

     

    NYタイムズに「威厳ある優美さ、力強さ、洞察力を有するピアニスト」と評されたのが全てを語っています。

     

    聞けば、ディスク中心に世界的評価を確立してきたピアニストで、これはと思う曲を自分の納得するところまで熟成してから演奏の曲目に公式に取り入れるとか。

     

    また是非聴きに行きたいピアニストの演奏会でした。

     

    レイフ・オヴェ・アンスネス 

    ピアノ・リサイタル

    20231023日[月]

    東京オペラシティ コンサートホール

     

    曲目

    ・ シューベルト:ピアノ・ソナタ第14 イ短調 D784

    ・ ドヴォルザーク《詩的な音画》 op.85 より

    I. 夜の道 II. たわむれ IX. セレナード X. バッカナール XIII. スヴァター・ホラにて

    ・ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8 ハ短調 op.13 《悲愴》

    ・ ブラームス:7つの幻想曲 op.116

     

    アンコール曲

    ・ ドヴォルザーク:《詩的な音画》op.85 より IV. 春の歌

    ・ ショパン:マズルカ op.33-2

    ・ ショパン:マズルカ op.17-4

     

    | keitaisupli | コンサート | 02:08 | - | - | - | -
    ブランデンブルク協奏曲全曲演奏会 鈴木優人指揮:バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール
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      J.S.バッハ作曲のブランデンブルク協奏曲全曲演奏会に行ってきました。

      バッハ・コレギウム・ジャパンの第135回定期演奏会、鈴木優人さんの指揮です。

       

      ブランデンブルク協奏曲は、1721年にJ.S.バッハが、

      ドイツ北東部に位置するブランデンブルク辺境伯ルートヴィヒ公に献呈した曲集です。

       

      6曲からなり、曲ごとに楽器編成が大きく異なるため、

      一度に全曲演奏されることは珍しいとされています。

      バッハは当時ケーテンの宮廷楽長の地位が危うくなり、

      ブランデンブルグ辺境国に就職活動すべく、この曲を作曲したとか。

       

      成果は得られなかったようです。

       

      休憩をはさんで前半が第1番、第6番、第2番。

      後半が第4番、第5番、第3番の組合せでした。
      色々の古楽器が登場し、珍しい音色が聴けました。

      久しぶりのブランデンブルグ協奏曲でした。

       

      DATA

      東京オペラシティコンサートホール

      タケミツメモリアル

      https://www.operacity.jp/concert/

      | keitaisupli | コンサート | 17:11 | - | - | - | -
      サー・アンドラーシュ・シフ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会@東京オペラシティコンサートホール
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        11月7日と8日の両日かけての全曲演奏会のうち、

        8日の演奏会に行きました。

         ・指揮/ピアノ:アンドラーシュ・シフ
         ・管弦楽:カペラ・アンドレア・バルカ
        演奏曲目:

         ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1 ハ長調 op.15

         ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5 変ホ長調 op.73《皇帝》
         

        《アンコール》
         ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4 ト長調 op.58 より 23楽章
         ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24 嬰ヘ長調 op.78《テレーゼ》より 12

         

        シフが自ら指揮するオーケストラとピアノ演奏は、

        期待をはるかに超える素晴らしいものでした。

         

        ベートーヴェンの協奏曲も創造的なシフの手にかかると

        まるで違う曲に聞こえました。

         

        シフの柔らかで流麗なタッチの演奏と室内楽のような

        オーケストラ(カペラ・アンドレア・バルカ)の

        柔らかな音色に感動!

         

        第1番、第5番、いずれも現代最高の演奏のひとつといってもいいでしょう。

        アンコールもサービス精神旺盛なシフらしく、考えられないほどのボリュームでした。

         

        名演奏を堪能し、会場は拍手喝采。ずっと残る余韻を楽しみながら帰路につきました。

         

        DATA

        東京オペラシティ コンサートホール:

        タケミツ メモリアル

        http://www.operacity.jp

         

         

        | keitaisupli | コンサート | 12:49 | - | - | - | -
        ヴィジュアル・オルガンコンサート@東京オペラシティコンサートホール
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          SCN_0105.jpg

           

          東京オペラシティコンサートホール:タケミツ メモリアルは

          音響効果の良いことと素晴らしいパイプオルガンで、

          知られています。

           

          その両方を体験できる無料コンサートが毎月開催されています。

           

          しかもパイプオルガンの演奏は映像で観ることもできますので、

          手や足の複雑な動きに感動するでしょう。

           

          演目もクラシックだけでなく聞きやすいものもありますので、

          一度体験されてみては?

           

          DATA

          東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル

          東京都新宿区西新宿3丁目20−2

          TEL:03-5353-0788

          http://www.operacity.jp/concert/

           

           

          | keitaisupli | コンサート | 07:00 | - | - | - | -
          歌劇『ペレアスとメリザンド』@東京オペラシティコンサートホール
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            8月1日ドビュッシー作曲の唯一の歌劇、

            『ペレアスとメリザンド』の演奏会に行きました。

             

            ドビュッシーの没後100年にあたる今年、

            オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の設立30周年記念、

            そしてボルドー国立歌劇場総監督を2年前から務めるミンコフスキの

            OEK芸術監督就任記念の唯一の東京公演でした。

             

            コンサートホールはそれほど奥行きがないため、

            セミステージ形式でオーケストラ前部にステージを置き、そ

            こでオペラが繰り広げられました。

             

            このオペラはワーグナーを崇拝していたドビュッシーが

            自らのオリジナリティを意識して作曲したものとか。

             

            台本には、著名な詩人モーリス・メーテルリンクの

            同名の戯曲がつかわれています。

             

            これまで親しんでいたイタリアやドイツのオペラとは違って

            流れるようなオーケストラに合わせて、歌わせるよりも

            物語を素直に語り聴かせる抒情的なものを感じました。

             

            パイプオルガンを覆って大きなスクリーンが張られ、

            森の情景、泉、城の内部などの情景が映し出されます。

            両袖脇には縦長の字幕に翻訳が映し出され、

            わかりやすい工夫がされていました。

             

            第5幕のメリザンドが死の床にあるシーンでは後ろに衝立を置き、

            悲劇のヒロイン、メリザンドは立ったまま演じていました。

            フランス人の一流の歌手も、映像を含む演出も、

            ボルドー歌劇場の1月公演を若干手直しして持ってきたそうです。

             

            最後は満場の拍手、大喝采。

            出演者やスタッフ、そしてミンコフスキとOEKの皆さんが何度も応えてくれました。

            ミンコフスキさんは、楽譜を胸に抱きよせ、これが素晴らしい、とでもいうように

            ドビュッシーへのオマージュを表現していました。

             

            素晴らしい演奏会でした。

             

             

            ミンコフスキはそれぞれに文化度の高いボルドーと金沢の橋渡しを

            していくそうです。

             

            DATA

            東京オペラシティコンサートホール

            https://www.operacity.jp/concert/

             

            | keitaisupli | コンサート | 22:29 | - | - | - | -
            「フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮 レ・シエクル《春の祭典》」@東京オペラシティコンサートホール
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              2018念6月12日東京オペラシティコンサートホールで

              極上の演奏会に出遭いました。

               

              今最も注目される奇才といわれる指揮者のひとり

              ランソワ=グザヴィエロト氏と時代楽器演奏のレ・シエクル。

               

              緻密、明晰、色彩感などのワードが浮かんできますが、

              言葉ではなかなかいい表せない新鮮な感動は久々!

               

              『牧神の午後への前奏曲』はフルートやホルン、

              オーボエの柔らかく幻想的な音色、

              『遊戯』は様々な楽器の音色が粒だって聴こえて来ました。

               

              そして前半最後の『ラ・ヴァルス』が凄かった!

              あの躍動感、指揮者もレ・シエクルのメンバーも一体となって、

              変調を繰り返すリズムに乗って動き、うねり、

              素晴らしい音色を紡ぎ出すのです。最後に崩れて終わるるまで。

               

              会場もこの日一番の拍手大喝采だったようです。

               

              休憩をはさんで『春の祭典』。

              明るい響きと色彩感がありながら、緊張感と凄まじい迫力、

              素晴らしかったです。

               

              アンコールは時代を少し遡ったビゼーの小品。

              会場の興奮を鎮めるかのような静かで美しく柔らかな弦の響き。

              終わってもしばらくその余韻に浸っていました。

              全てのプログラムを通しての感動に鳴りやまない拍手も当然。

               

              チケットは事前完売で会場は満席、

              休憩時もロビーに人が溢れていてびっくり。

               

              期待の高さとそれを裏切らない素晴らしい演奏会でした。

               

              曲目

              ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 

              ドビュッシー:バレエ音楽《遊戯》 

              ラヴェル:ラ・ヴァルス 

              ストラヴィンスキー:バレエ音楽《春の祭典》

              (アンコール)

              ビゼー:「アルルの女」第1組曲 より アダージェット

               

              2018年6月12日

              @東京オペラシティ コンサートホール

              https://www.operacity.jp/concert/

               

              | keitaisupli | コンサート | 14:29 | - | - | - | -
              マルク・ミンコフスキ指揮 レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル@東京オペラシティ コンサートホール
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                フランスの指揮者マルク・ミンコフスキが19才で創設し、

                共にオリジナル楽器で新たな挑戦を続ける

                レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルの演奏会に行きました。

                 

                昨年末、クラシカ・ジャパンで放映された、

                ヴェルサイユ乗馬アカデミーとのモーツァルト《レクイエム》の

                見事な演奏と人馬一体となった素晴らしい演出に感動し、

                大いに期待を膨らませて会場へ。

                 

                曲目は、ドイツロマン派、メンデルスゾーン作曲の3曲、

                序曲《フィンガルの洞窟》、交響曲第4番《イタリア》、

                交響曲第3番《スコットランド》。

                 

                これら3曲は、神童と云われたメンデルスゾーンが、

                1829年、20才という若さでのイギリス/スコットランド旅行と

                翌年のイタリア旅行中に曲想を得て作曲しています。

                初めて見る土地の自然や生活を感性豊かに受け取ったのでしょう。

                 

                オーケストラのチューニングが始まります。

                その弦のチューニング音の柔らかいこと。

                このオーケストラの使用する古楽器/オリジナル楽器の効果なのでしょう、

                 

                そして指揮者のミンコフスキが登場。

                まずは序曲『フィンガルの洞窟』

                 

                静かに始まりますが、素晴らしい音色。思わず引き込まれていきます。

                やがて波や風の動きなど空気感を感じる演奏、

                まるで風景画を曲にしたようでした。

                弦だけでなく、管楽器も柔らかな、とても心地よい音色です。

                 

                曲が終了して拍手の嵐が止まない中、すぐに

                2曲目の交響曲「イタリア」が始まりました。

                 

                明るく軽快で、これぞイタリア、と言わんばかりの

                湧き立つような楽しい演奏でした。

                 

                高揚した気分冷めやらぬまま、20分の休憩、

                 

                再度ミンコフスキが登場し、観客に向かって話しかけます。

                来場して頂いて、「アリガトウゴザイマス」。

                 

                そしてしばらく次の交響曲「スコットランド」について解説。

                このような親しみを込めてサービスする指揮者は初めてでした。

                 

                最初はスコットランドの荒れ地を想わせる思索的な第一楽章、

                しかし次第にテンポが速くなり、やがて体が踊り出すような躍動的なリズムに。

                柔らかな、包み込むような音色は最後まで変わりません。

                 

                演奏が終わり、一呼吸おいて、会場は感動のブラボーの声と拍手の嵐。

                汗びっしょりの指揮者は、何度もコールに応えてくれました。

                素晴らしい演奏会で、迷うことなくファンになりました。

                 

                DATA

                東京オペラシティコンサートホール:タケミツ・メモリアル

                https://www.operacity.jp/concert/

                 

                | keitaisupli | コンサート | 01:13 | - | - | - | -
                東京フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会@東京オペラシティ コンサートホール
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                  1月24日、名誉音楽監督チョン・ミョンフン指揮の

                  東京フィルハーモニー交響楽団(以下、東フィル)の

                  演奏会に行きました。

                   

                  曲目は、モーツァルトの交響曲第41番『ジュピター』と、

                  ベルリオーズの『幻想交響曲』。

                  ともに作曲家の代表作であり、時代を画する曲目です。

                   

                  『ジュピター』は、特に第4楽章が華やかでスケールの大きな演奏でした。

                  『幻想交響曲』は、ステージが狭く見える100人規模の大編成で、

                  きらびやかで若々しい音色が鳴り響きます。

                   

                  東フィルは1911年創設の、日本で最も歴史あるオーケストラ。

                  チョン・ミョンフンさんとの関係も長く、お互い家族のようなものと

                  認め合っているとか。

                   

                  そのような温かい雰囲気の中でピッタリ息の合った演奏が

                  繰り広げられたのも当然なのでしょう。

                   

                  歴史ある東フィルだけあって、社会貢献活動にも注力されているようで、

                  会場には国際交流支援のご招待と思しき若い外国人の皆さんを

                  多く見かけたのが素敵でした。

                   

                  DATA

                  東京オペラシティコンサートホール

                  https://www.operacity.jp/concert/

                   

                   

                   

                  | keitaisupli | コンサート | 23:29 | - | - | - | -
                  バッハ・コレギウム・ジャパン モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
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                    今年はルネッサンスからバロックへの様式転換を進めた

                    イタリアの大作曲家、クラウディオ・モンテヴェルディの生誕450年、

                    モンテヴェルディの演奏会が数多く催されています。

                     

                    彼の作品の中でも最も有名な宗教作品《聖母マリアの夕べの祈り》を

                    東京オペラシティ・コンサートホールで聴いてきました。

                     

                    演目:モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》

                    演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン、

                    指揮:鈴木雅明氏

                     

                    この曲は、教会音楽の中でも最高峰のひとつと称されています。

                    定評のあるBCJはもちろんのこと、質の高いソリストがあつまり、

                    様々な楽器編成と、ソリストと合唱の様々な組み合わせで織り成す演奏は

                    とても素晴らしいものでした。

                     

                    モンテヴェルディはヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂楽長だったそうで、

                    このスケールの大きな教会音楽をサン・マルコ大聖堂で聴いたら

                    さぞかしと思いました。

                     

                    しかし、日本では鈴木雅明氏も称賛しているように教会のような作り、

                    素晴らしい音響効果のこの東京オペラシティコンサートホールで聴く

                    バッハ・コレギウム・ジャパンの《聖母マリアの夕べの祈り》が

                    最もそれを再現していたのかもしれません。

                     

                     

                    DATA

                    東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル

                    東京都新宿区西新宿3−20−2

                    TEL:03 -5353-0770

                    https://www.operacity.jp/concert/

                     

                     

                     

                     

                    | keitaisupli | コンサート | 01:31 | - | - | - | -
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