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「プーシキン美術館展──旅するフランス風景画」その2@東京都美術館
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    上野の東京都美術館では、2018 年7月8日(日)まで

    「プーシキン美術館展──旅するフランス風景画」

    開催されています。

     

    4月に第1部の印象派以前をご紹介してからかなり

    時間がたってしまいましたが、まだご覧になっていない方向けに

    印象派以降の作品をご紹介しましょう。

     

    19世紀半ばから始まったセーヌ県知事に就任したオスマンによる

    「パリ大改造」は、良くも悪くもパリの景観を大きく変化させます。

     

    印象派をはじめとする世紀転換期を生きた画家たちは、

    大都市パリの風景をモチーフとして数多くの作品を描きました。

     

    左:ジャン=フランソワ・ラファエリ

    《サン=ミシェル大通り》

    1890年代

    右:ジャン・べロー

    《芸術橋(ポン・デ・ザール)近くのセーヌ河岸、パリ》

    1890年代後半

     

    《サン=ミシェル大通り》、《芸術橋(ポン・デ・ザール)

    近くのセーヌ河岸、パリ》で描かれている風景は

    人々の服装は変わりましたが、今でもそことわかる

    近代都市パリの風景を生き生きと描写しています。
     

    クロード・モネ

    《草上の昼食》

    1866年

     

    さて、いよいよ今回の展覧会の目玉、初来日の

    クロード・モネの《草上の昼食》の登場です。

     

    中産階級が台頭する19世紀後半、人々は都心を離れ、

    パリ近郊へピクニックや森の散策、川遊びを楽しみに

    でかけます。印象派の画家たちも戸外にカンヴァスをひろげ、

    身近な自然へまなざしを向けるようになります。

     

    この作品は、サロンに出す大作の最終下絵に手を加えて

    完成させた作品であっても、こうした情景を描いた

    20代半ばのモネの傑作といえるでしょう。

     

    左:ルイ・ヴァルタ

    《アンテオールの海》

    1907年

    右:ルイ・ヴァルタ

    《森の小屋》

    1906年

     

    さて次に画家たちが向かったのが、南フランス。

    ポール・セザンヌは故郷のエクス=アン=プロヴァンスで

    独自のスタイルを確立しました。

    また、南仏はフォーヴィスム発祥の地となります。

    フォーヴ画家としてルイ・ヴァルタの作品が展示されいます。

     

    アンリ・ルソー

    《馬を襲うジャガー》

    1910年

     

    万国博覧会で異国の文化を体験した画家たちは、

    さらに遠い世界へと目を向けます。

     

    アンリ・ルソーは、パリで目にすることができた異国の

    片鱗から想像を膨らませ、実際には足を踏み入れたことがない

    憧れの熱帯を描きました。

     

    フランス風景画が次に旅するのはどこなのでしょう?

     

    「プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画」は

    2018年7月8日まで。お見逃しなく!

     

    DATA

    会期:2018年4月14日(土)〜7月8日(日)

    会場:東京都美術館 企画展示室

    休室日:月曜日
    ※ただし、4月30日(月・休)は開室

    開室時間:9:30〜17:30(入室は閉室の30分前まで)

    夜間開室:金曜日は9:30〜20:00(入室は閉室の30分前まで)

    観覧料:一般 1,600円 / 大学生・専門学校生 1,300円 /

    高校生 800円 / 65歳以上 1,000円

    http://www.tobikan.jp/


     

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